KENKO プロフィールド 7x32を買ってみた。【7倍32mm、ポロ型】
Kenko プロフィールド 7x32を買ってみました。
これ……無茶苦茶良くないですか?
横に置いて見比べてますが、フルマルチコート機のKowa YF30-8よりも少しだけ見え味が良い気がします。いえ……見え味が良いというかは、周辺も含めた全体に透明感と明るさがある感じなのかもですが。あと、Kowa YF30-8にある映り込みもないですね。
明るさで勝っているのはわかります。プロフィールド 7x32の方が倍率が低く、レンズ径が大きいのですから。
でも、見え味の良さは驚異的です。
非球面レンズの効果が凄いということなのでしょうか。ダハ型でこの像を出そうと思えば二万円前後かそれ以上になるんじゃないかと思えるくらいにスッキリした像が見えます。
細かい部分でのスペックの良さが憎いです。
広角で、1000m先視界が148mもあります。
地味に三脚取付が可能。
なおかつ、像の歪みがほとんどありません。糸巻き? 樽状? どっちなの……? と思うくらい周辺に寄せても像の線が乱れません。
色収差も少なく、くっきりした線と色が目に入ってきます。
ただし夜は若干弱く、フレアもそれなりで、小さなゴーストがうようよします。
ちなみに色は寒色系。透明感があるというのは、この色味も関係しているのかもですね。
(プロフィールドの見口撮影。BK7らしく周辺が四角になる)
驚きなのは、これがBK7であり、マルチコートなこと。
BAK4でもなく、フルマルチでもなくこの見え味。
今までの双眼鏡観を横から殴られた感じです。
BK7とマルチコートでこんなに良い双眼鏡になるんですね……。
これ無茶苦茶超コスパが良い機種だと思います。
価格帯的にもライバルとなるKowa YF30-8が買っているのは軽さと防水であること……でしょうか。見え味や画質はプロフィールドのほうが少しだけですが上だと思いますし。
同じケンコー社のマルチコート機、ウルトラビュー 8x30 SP(生産終了)とは比較になりません。ウルトラビュー 8x30 SPは黄色の着色と微妙な暗さがあるのですが、プロフィールド 7x32は透き通った感じがします。ウルトラビューの方はBAK4だというのに。やはり、非球面レンズの有無が凄い性能差を生んでいるんだと思います。あと、ここ数年でコーティングの技術があがったとかなのかもですね。
弱点は非防水であること。
でも非防水のお陰でこの価格でこの見え味が手に入れらるのですから、文句はいいません。
惜しいのはゴム見口であること。
今の時代ゴム見口というのもどうやねんと思わなくもないですが、だからこそいい味を出しているという評価もできるかもですね。
◯ カスタマーレビュー(Kenko プロフィールド 7x32)
今、6000円台。
Pentax 8x21 UPや、Pentax 8x25 UPが6000円前後で売られていることを考えると、似た価格でこれが手に入るのは、超コスパなんじゃないでしょうか。
もちろん、PentaxのUPシリーズは携帯性に優れるので一概には言えませんが、見え味優先の鳥見やベランダ派には、このプロフィールド 7x32を強く推したいです。
とはいえ、防水の有無は結構大きいので、初めて購入される方は、Kowa YFシリーズも覗いてみてください。
大絶賛してしまった感じですが、10000円を大きく割った価格でこれは凄いですよ!
見え味を優先したい鳥見やベランダ派は是非選択肢に入れてください。