ベランダ派のための双眼鏡【自宅派、自分の部屋派】
双眼鏡は部屋のベランダが中心って人、結構多いと思うんですよ!
実際私がそうですし。
ですが多くの双眼鏡の記事は、鳥見と星見の二大需要にだけターゲットを絞り、「鳥のたくさんいる場所まで歩く」ことや、「光害のない地域にまで行く」ことを前提にして書かれています。
そこで、今回はあえてベランダ派にしぼったオススメを選んでみました。
参考になれば幸いです。
■ 厳選! ベランダ派のための双眼鏡(手持ち編)
手持ちを考えているベランダ派の場合、この二つがオススメです。
◇ 【入門機】 Kenko プロフィールド 7x32
◇ 【高級機】 Kowa BD42-8XD Prominar
まず最初のオススメはKenko プロフィールド 7x32です。
最近買った双眼鏡なのですが、正直コスパが良すぎます。
まず見え味がダントツ。BK7にマルチコートと、スペックを聞いただけでは大したことないのに、覗いてみると1万円台から2万円台のダハを凌駕します。(ポロ型同価格帯のライバル機、Kowa YF30-8よりも見え味が良いのです)
明確にプロフィールド以上の見え味となると、一気に価格帯が飛んで、もう一つのオススメ機種であるKowa BD42-8XDクラスにするか、ポロ型30mmの最高峰、Nikon E2 8x30を手に取るしかありません。それくらいコスパ抜群の機種。
そしてKowa BD42-8XD。
コーワの主力機たるProminarの呼称がついているだけはあり、とても素晴らしい双眼鏡です。
端の方まで明るくクッキリ見え味の良い視界が広がります。
何より素敵なのは透明感。双眼鏡は実際の目で見るよりも綺麗に見えると言われるときがありますが、それを体験できた逸品でした。購入して最初覗き込んだとき、景色のあまりの綺麗さにびっくりしましたもの。
鳥も月も星も町並みも、透き通った空気の中で見ているような気持ちにしてくれます。
これ以上のものをとなると、ハイエンド機に手を出さなくてはならない……というか、実際ハイエンド機くらいしかライバルはいないんですけどね……。
オススメです。
以上の二つ──。
ベランダ派でしたら、予算にあわせてどちらかにするのが一番コスパが高いと思います。
…………が!
予算や好みなどで、上記二機種だけだと若干合わない人もいるかと思います。
そこで、いくつか補足的な紹介をさせていただきます。
■ 「ベランダでも軽いのが欲しいんだよ!」派
◇ 【定番機】 Pentax 8x21 UCF R
軽いのがほしいとなればこれ。
Pentax 8x21 UCF R。
防水はありませんが、部屋のベランダなら、濡れることもありません。
この価格なのに非球面レンズを採用しており、隅々までクリアな景色を見せてくれます。発売から長い間定番機として君臨してきただけはあるという感じ。
ただし、星見がしたい方はもう少しレンズ径が大きいものをおすすめします。
■ 「星が見たいんだよ!」派
◇ 【手持ち派】 Kenko New Mirage 10x50
◇ 【三脚使用派】 Kenko New Mirage 16x50
星が見たい方は入門としてKenko New Mirage 10x50か16x50がオススメです。
ガラスはBK7ですが見え味は充分。
周辺部は微妙ですが、中心部は一万円前後のダハよりも鋭くクリアです。
コスト削減のために削ったであろうボディの質が、だからこその軽さを生んでいて扱いやすいです。
16x50は三脚……というかは一脚を前提にしてください。この記事の最後の方のおまけで書く予定ですが、三脚の場合、相当大きなベランダでないと脚を広げる充分なスペースが確保できませんので。
■ 「素晴らしい見え味を!」派。
◇ 【最高級】 Nikon E2 8x30
お金を出してもいいから綺麗な見え味を……ということでしたら、Nikon E2 8x30がオススメです。日本を代表する名機……というか、世界を代表する名機と言っても過言ではありません。四万円という手を伸ばせば買える価格なのに、中心部の見え味はハイエンドクラス──十数万から二十万オーバーの双眼鏡たちと変わらないと言われています。(ただしNikon E2 8x30に防水はありません。アイレリーフも短く、若干特殊な機種ですので、きちんとスペックを調べた上でご購入ください)
■ 「景色が見たいんだけど」派。
◇ 【入門機】 サイトロン safari 5x20
この双眼鏡は良いですよ!
扱いやすいですし、視界は広いですし、奥行きもあります。
覗きやすいですし、明るいですし、なにより見え味がクリアです。
入門機と書いてはいますが、八倍や十倍機を使い倒したあとの方が、この双眼鏡の良さはわかりやすいと思います。
■ おまけ : 三脚を使ってみたい人向け & 筋力に自信がない人向け
三脚あると楽ですよー。
自分で双眼鏡をもたなくても良いんですもの。
おかげで重たい双眼鏡をらくらく使えます。(ただし……三脚の推奨荷重に注意しておいてください。支えられる限度があります)
ですが……。
ベランダ派のみなさん、三脚はダメです。
とても大きなベランダを持っていない限りは一脚にしましょう。
狭いベランダだと、そもそも三脚の脚が広がらない可能性がありますので。
私が実際に使っている一脚の組み合わせは──。
【一脚】 Amazon ベーシック 一脚
【自由雲台】 HAKUBA 自由雲台
【アダプタ】 KENKO 双眼鏡アクセサリー
です。
これで4000円くらい。
ここに双眼鏡をくっつけるとこんな感じに。
(上から、双眼鏡、三脚アダプタ、自由雲台、一脚)
アダプタは汎用性があると思うのですが、基本的にはその双眼鏡の正規品を使うのが無難です。
自由雲台ですが、鳥見なら大丈夫な場合も
すごく背が高い人が天体観測をする場合、一脚の下に何かを置くなどしてゲタを履かせれば覗き込みやすくなります。