イヤホンとヘッドホンと漫画とアニメとお酒と双眼鏡とパソコンな日々

「声」が素敵に聞こえるイヤホン、ヘッドホンの探求。(アニメ、映画、声優、ノベルゲーム、アニソン、ボイスドラマ、その他音声作品向け) 双眼鏡は天体観測、野鳥観察、自然観察、コンサート、ウォーキング。 他、漫画、アニメ、パソコン、お酒などのブログ。

月見をしたい人のための双眼鏡

 一般的に、天体観測の双眼鏡は7x50か10x50が推奨されてきました。

 もちろん、星を見たい場合は大きいレンズ径は重要です。

 小さくて暗い星を見るためには、集光力が必要ですし。

 

 ですが、月を見るためにはレンズの大きさはそこまで必須ではありません。 

 ぶっちゃけた話、倍率が同じで光学性能があまり変わりないなら、21mmでも42mmでもそこまで見え方は変わりません。Pentax 8x21 UCF RとVixen アスコット ZR 8x42は三倍以上の価格差がありますが、月見限定で話をするなら、そこまで月の美しさが変わるわけではありません。

 というのも、月は元から明るいため、集光力は低くてもかまわないんです。

 それよりも見え味により差が出てきます。

 

 家にある8倍の双眼鏡で比べると、こんな感じです。

 

 X 1000円級の8倍双眼鏡 : クレーターが確認しづらい。

 △ 5000円級の8倍双眼鏡 : クレーターが確認できる。

 ◯ 10000円級の8倍双眼鏡 : クレーターがはっきり確認できる。

 ◎ 30000円級の8倍双眼鏡 : 透明感があり、色も形も美しい。 

 

 見え方が少しかわるだけで、価格は跳ね上がります。

 

 それよりも、倍率の差を挙げるほうが効率が良いです。

 16倍の双眼鏡なら、8倍のものよりも倍大きく見えます。

 

 月見においては、倍率が高いほうがオススメです。

 

 

 ただし、まともに見える双眼鏡はちゃんとしたメーカーの20倍くらいまで。

 100倍の双眼鏡があっても絶対に買わないでください。

 

 

 倍率での大体のイメージを挙げると……。

 

 6倍双眼鏡 : 小さな月。クレーターは確認できなくもない。

 8倍双眼鏡 : 双眼鏡の基本倍率。クレーターが確認できる。

 10倍双眼鏡 : 迫力アップ。

 12倍双眼鏡 : 迫力さらにアップ!

 16倍双眼鏡 : ド迫力!

 

 という感じです。

 ただし、10倍、12倍、16倍は手ブレします。

 

 そこで、三脚(一脚)が使えるか否かが重要になってくるわけで……。

 月見をより楽しむなら、三脚が使えるものをオススメします。

 (予算がないなら一脚でも大丈夫です)

 

 

 とは言え、双眼鏡は手持ちでダラダラ見れるのもメリットの一つ。

 そこで以下、「手持ち派」「三脚派」に分けてオススメを書いていきます。

 

 

 手持ち派のためのオススメ双眼鏡(月見用)

 

  Pentax 8x21 UCF R(通称タンクロー)

 

 三脚なんかイラネ、という方にオススメしたいです。

 バードウォッチングやコンサートの入門機として有名。

 鳥見もしたいなあ……と思っている人で、五千円以下の予算で迷ったら選んで欲しい定番機。お気軽な月見なら充分できる。(星見も可能だが、見える星の数はあまり増えない)

 

  

 

  Kenko New Mirage 10x50

 

 手持ちでもいけるギリギリの倍率。

 しかも50mmのレンズがあるので、星見もいける。

 双眼鏡のスペックから大体の性能が推測できる人だと、BK7プリズムとモノコートが気になるかもしれないが、周辺部の像が悪いだけで、結構いける。

 手持ちが飽きたら三脚にとりつけることもできる。

 (星見のために7x50を買うのもありだが、7倍よりは10倍の方が月見は楽しい)

 

 

  Kowa YF30-8

 

 バードウォッチング入門機の定番。

 フルマルチコートの防水付き。

 三脚が無理なこと以外は素晴らしすぎるスペック。

 一万円までの予算の人で、将来三脚に取り付ける予定がない人はYF30-8を選ぶのがベスト。

 

Kowa 双眼鏡 ポロプリズム式 8倍30口径 YF8x30 YF30-8

Kowa 双眼鏡 ポロプリズム式 8倍30口径 YF8x30 YF30-8

  • 出版社/メーカー: コーワ
  • 発売日: 2013/09/24
 

  

 

  Kowa BD42-8XD

 

 先に紹介したKowa YF30-8から一気にお高くなるが、YF30-8から明確に綺麗に月が見えるものとなると、手持ちではこの機種になる。(逆に言えば、YF30-8のコストパフォーマンスが良すぎる)

 

 画面に透明感があり、突き抜けているように綺麗。

 月は美しく、陰影もはっきりしている。星見も充分。三脚も可。

 明確にこれ以上となると、ポロ型最上級や十万超えのダハになる。

 

Kowa 双眼鏡 ダハプリズム式 8倍42口径 完全防水 BD42-8XD PROMINAR

Kowa 双眼鏡 ダハプリズム式 8倍42口径 完全防水 BD42-8XD PROMINAR

  • 出版社/メーカー: コーワ
  • 発売日: 2013/10/11
 

 

  

 三脚派のためのオススメ双眼鏡(月見用)

 

  Kenko New Mirage 16x50

 

 月見において、倍率高いは正義。三脚が使えるのも正義。

 そこで、一万円以下で買う場合のベストがこちら。Kenko New Mirage 16x50。

 BK7プリズムのモノコートだが、普通によく見える。

 

 なお、セレストロン 15x70も一万円以下で購入できるが、色収差が気になって見送った。セレストロン 15x70も天体観測の定番機なので、興味のある方は。

 

  

 

  その他の高倍率機

 

 今所有している中で、もっとも高価な高倍率機はYukon Furutus 16x50です。

 ここで紹介してもいいのですが、すでに販売終了しているらしく、製品紹介を見ることができません。

 

 また良いスペックを持つ定番機を紹介しても良いのですが、過去に見た記憶で語るのもなんですので紹介は控えさせていただきます。

 お店で覗いたり、他サイトのレビューをご覧ください。

 

 

 格安派のための一脚+自由雲台+双眼鏡アダプタ

 

 私も使っているのですが、予算を抑えたい場合は一脚+自由雲台+双眼鏡アダプタで良いと思います。

 と言うか……。三脚でアダプタや自由雲台をプラスして、自分の身長よりも高くなる商品って、お高いのですよ……。少し高い位置の星見でも、双眼鏡の角度を上げなければならないので、見口が下になります。その為、自分よりも背の高い三脚(あるいは一脚)が必要になってきます。

 その点、一脚は安いものでも全高が170cmあったりしますし。

 

 私の場合、一脚のセットは──、

 

 一脚は、amazon ベーシック 一脚。

 自由雲台は、HAKUBA 自由雲台 BH-1。(ただし重い双眼鏡が耐えられるかは不明)

 双眼鏡アダプタは、Kenko 双眼鏡アクセサリー 三脚取付ホルダー KTH-001。

 

 ──を使っています。これでトータル四千円くらい。

 おそらくこの三つがあれば、星見が楽になると思いますので。(なお三脚じゃないので、本当にある程度手ブレがゆるくだけです。むしろ楽になるのは星見ではなく鳥見で、横揺れだけになる分、かなり見やすくなります。星見でも、ほぼ横に見れる位置にある月は、かなり見やすくなると思います)

 

HAKUBA 自由雲台 BH-1

HAKUBA 自由雲台 BH-1

  • 出版社/メーカー: ハクバ
 

 

 

 

 その他あれこれ

 

 ・双眼鏡で見る場合、満月よりも半月や三日月の方が面白い。(満月だとクレーターの凹凸が現れないため)

 ・満月だと明るすぎてフレアがきつく、性能が悪い双眼鏡だと画面が白む。

 ・三日月から半月くらいだと、フレアも少なく、クレーターを楽しめる。

 ・三脚が高いなら一脚を。千円台の一脚でも結構安定する。

 ・三脚(一脚)につけるには、アダプタが必要。1000円から2000円くらい。

 

 

 以上、参考になれば幸いです。