Grado SR60eを買ってみた。〔レビュー〕
前から気になっていたGradoのヘッドホン、SR60eを買ってみました。
【国内正規品】GRADO SR60e オープン型オーバーヘッドヘッドフォン アメリカ製 新シリーズ 000851
- 出版社/メーカー: GRADO
- 発売日: 2014/07/01
- メディア: エレクトロニクス
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……良いです。
これ、すごく、良いです。
Gradoとしてはエントリー機種ながら、からりと晴れた音楽を楽しめます。
なんというか、何もない開放された青い空がある感じの音。
モニター系ヘッドホン的ではありませんが、解像度や分解能が低いというわけではありません。特に声まわりははっきりかつ素敵に聞こえます。ボーカルに合うという噂は聞いていましたが、声まわりはかなり得意なのかもしれません。
すっげええええ!
と思ったのが、口笛の音のヌケの良さ。
本当に目の前でぴゅーっぴゅぴゅー、ぴゅーぴゅぴゅーっ、って吹いている気がするくらい、綺麗に自然に鳴るのです。(いや、口笛の音が超綺麗と語っても、SR60eの魅力が伝わらないかもしれませんが……わかって……)
ボーカルを含め、メインとなるものを美しく表現するのが上手い気がします。
多分、ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲なども映えるんだと思います。(最近あまり聞いてないので、強く言えない)
声は近いですし、音はキレキレ。
この価格帯ではトップクラスの美音を聞かせてくれます。
開放型ゆえの抜けが良く、なのに低音の迫力もしっかりとあります。
価格を考えると音的には文句がつけられません。
少し方向性は違うのですが、おなじオンイヤー型と比較すると、「PortaProから、音質と解像度や分解能といったヘッドホンとしての基礎能力をしっかりと上げた上で、得意な部分を中域にして、晴れたサウンドにしたヘッドホン」と書けば伝わるでしょうか。
その代償はフルオープンとも言える遮音性のなさ。
音は駄々漏れで、ハウジングを反対にして耳に乗っけても、普通の使い方と同じくらいの音量で聞こえます。(と言っても、普通の音量なら、部屋を隔てれば聞こえなくなる程度ですので、一人暮らしとか、一人部屋ならこのヘッドホンで何ら問題はないと思います)
あと、大きな弱点は耳載せ型ということ。
側圧がきついとは思いませんが、夏は暑いかもしれません。
また、長く乗せていると、だんだん痛くなってきます。この「耳に乗せている」感覚を気にしてしまい、音を含めてダメと感じる人もいるかもしれません。
それと、標準プラグなので、ステレオミニプラグに接続できるプラグを買わないと駄目かもです。私が購入したのはこちら。
▼audio-technica GOLD LINK Fine プラグアダプター ステレオ標準 - ステレオミニ AT519CS (2個セット)
と書いてましたが。コメントで教えていただきました。
標準プラグは取り外し可能で、その下からミニプラグが出てきます。
気付かずにわざわざミニプラグのアダプタをかぶせて使ってました……。
まとめると、長時間は装備できない同価格帯最強クラスの美音ヘッドホン。
耳載せ型でなければ……! 装着性が良ければ……!
どうしてもそう思ってしまいます。
でも、そういうのを吹っ飛ばすくらいに良い美音かつボーカルの近いヘッドホンですので、もう使いまくってます。超オススメ!
とにかく楽しく聞かせてくれるヘッドホンです!
一万円台で開放型を探していて、明るいノリが好きな方に!