双眼鏡の明るさについて──例えばKENKO New Aero 10x21──
双眼鏡にハマった時に、どうせなら色々なタイプのものを知りたいと思って試しに購入したのがこちら、KENKO New Aero 10x21です。
記憶に間違いがなければ、当時5台目の双眼鏡です。
購入理由は、この10x21と、レンズ径が同じで倍率が違う6.5x21の双眼鏡──先に記事にしたPapilioのこと──や倍率が同じでレンズ径が違う10x50の双眼鏡と比較してみたかったのと、単純に安く買えたからです。(今、New Aeroの価格を見ると、四千円から五千円くらいしているのですが、当時はもうちょっと安かった記憶があります。
届いたKENKO New Aero 10x21をワクワクして覗くと……。
あれ……、暗い……。
確かに見えるのですが、暗いのです。
安さゆえか、と思ったのですが、これ単純に「双眼鏡の明るさ」が高くなかったからのようです。
New Aero 10x21の明るさは4.4。
当時持っていた双眼鏡は、Papilio 6.5x21(明るさ10.2)と、KENKO UltraView 7x50(明るさ50.4)と、KENKO UltraView 8x30(明るさ14.1)と、KENKO AVANTER 10x50(明るさ25)……ケンコー製だらけ……。
全部明るさの数値がNew Aero 10x21の倍以上はあります。これらの比較だと、New Aero 10x21が暗く見えるのは当然です。(New Aero 10x21しか持っていなければ、もしかしたら、双眼鏡ってすごいと喜んで使っていたのかもしれません)
結果、他と比較して明るくない、というただ一点のみで、このNew Aeroはあまり使わなくなりました。
実際、ケンコーのホームページにはこのようにあります。
ひとみ径 明るさ
7~5mm 49~25 人間の瞳孔が最大に開いた場合まで対応できるスペック。天体観測などにも使用できる明るさです。
3~5mm 9~25 薄暗い中物を見るのにも使える明るさです。
2~3mm 4~9 日中の使用に限るのであれば充分なスペック。しかし、暗所では視界が暗く、見えづらくなります。
2mm未満 4未満 晴天下以外での使用だと視界が暗く見えづらい場合があります。
明るさ4.4だと、表の中でもかなり低い数値です。
暗く感じるのは当然だったのかもしれません。
結論。
双眼鏡の「明るさ」は馬鹿にしてはいけません。
高倍率だー、と言うことだけで選ぶと、大抵は「暗い」双眼鏡になってしまいます。
珍しい「明るさ」厨!
いや、でも、本当大事ですよ。「明るさ」は。
明るさの値が高いと、夜に双眼鏡を眺めても、すっごく見えるんですから!