双眼鏡に関するあれこれ
以下、思うがままに綴ったあれこれを書いておきます。
◆ 双眼鏡と肉眼の見え方の違い
双眼鏡での見え方は、人間の目とは違った面白い見え方をします。
人間の目の場合、手前がよく見え、奥がぼやけているため、自然と立体を感じるのですが、被写界深度が深い双眼鏡で見た場合、数メートル以上同時にピントがあっている時があり、手前も奥もはっきり見えるものですから、何枚もの絵が手前から奥に立体的に配置されているような感じがします。
円筒なのに奥行きが感じられず、板のように見えたりもします。
◆ 雨の日の双眼鏡テクニック
雨が降っている時に双眼鏡を上下に振ると、雨が点で見えることがあります。
ちょっと楽しい小技です。
◆ 最高の双眼鏡を100点だとしたら(ダハの場合)
独断と偏見で、ダハ型の双眼鏡の最高級品を100点だとしたら、ダハ型双眼鏡の見え方の分布は、こんな感じになるイメージです。
・八万円以上 : 85点から100点
・四万円以上 : 75点から85点
・二万円以上 : 65点から75点
・一万円以上 : 55点から65点
・五千円以上 : 45点から55点
・五千円以下 : 0点から45点
五千円以下でも45点ある場合があるわけですから、ないよりもある方が基本的に良いと思います。(ただし、本当にレベルの低いダハ型双眼鏡は、むしろないほうが良いかもしれません……)
一般のかたは、一万円から二万円台の機種が。
メインの趣味にされている方は、二万円から四万円の機種が満足度高いと思います。
双眼鏡は長い市場の淘汰によって、メーカーによる優劣はあまりなく、メーカー間の差よりも、似た性能のものは似た価格になっていることが多いです。
欧州のハイエンド機と国内ハイエンド機の差は、価格ほどの差があるとは思えません。海外の製品は代理店の取り分を上乗せしているため、同価格帯ならば国内メーカーのほうが安く手に入る気がします。
◆ その他、端的な箇条書きに
・同価格なら基本的にポロの方が性能がいい。
・ダハはポロよりも軽い。
・ポロと同じレベルの見え味のダハを手に入れようと思えば、ポロの五割増し、あるいは倍以上の値段になる。
・五千円以下のダハは基本的に微妙。
・価格が倍以上になって、ようやく1ランクアップする感じ。
・もし鳥見や星見がメインの趣味なら、二万円から四万円クラスの双眼鏡が最も狙い目な気がする。
・趣味としてではなく、双眼鏡がどんなものか知りたくて欲しいのなら、五千円から一万円台の双眼鏡が最もバランスが良い気がする。
・一番買って欲しい双眼鏡は、PENTAX Papilio II 6.5x21。
・出たばかりの商品は割高な場合がある。
・生産終了の商品は投げ売り価格になっている場合も。
・欲しいものを見かけたら買っちゃうほうがいい。値段はそうそう下がらない。