100円ショップにあるイヤホンを買ってみた。
100円ショップで見かけるイヤホン。
気になりつつも、ずっと前を通り過ぎていたのですが、他のあれこれを買うついでに購入してみました。
購入したのは、インナーイヤー型、カナル型、そしてイヤーフック型。
それぞれを一つずつです。
◆ 100円ショップのインナーイヤー型イヤホン
まずは、インナーイヤー型。
株式会社IMAのステレオイヤホンで、ブランド名なのか、Krasimoと書かれています。
……なのですが……。
これはダメです……。
ボーカルはまだましなのですが、篭もりまくりの、低音もさもさの、高音行方不明。
曲によっては、「何、怨霊でもついてるの?」と思えるくらい不気味な音が混ざるのです。多分なにかのラインを鳴らしているつもりなのでしょうが……。
というか、ホントこの音何なんでしょう……?
◆ 100円ショップのカナル型イヤホン
次にカナル型イヤホン。
丸七株式会社のXYY-32 スマートフォン用密閉型カラー ステレオイヤホンマイク。
……。
……ダメです。
いや、先に書いたインナーイヤー型の方がダメなのですが……。
ラジオ音質のひどいバージョンで、音が軽く、浮ついている感じです。
お風呂の中で曲を鳴らしている感じ。反響の制御を全く考えず、とりあえずイヤホンの形にしてみただけないんじゃないかと思います。
実は、100円ショップで買ってきて、家でパッケージを開ける瞬間、結構ウキウキだったんですよ。
結構良い中華ホンが増え始めてますし、もしかしたら掘り出し物があるのかも……と思ってましたから。
この二つ目を開けて効いた時、結構本気で沈みましたよ。
ですが。
ですが、最後に救いの神がいました。
◆ 100円ショップの耳掛け型ヘッドホン
普段は手に取らないイヤーフック型。
でも、100円だからと合わせてかごに入れたのです。
商品名は、株式会社グリーンオーナメントの No.36009 ヘッドホン イヤーロックタイプ。カラーは白をベースに水色のライン。
まず装着に手間取りました。
どうやったら耳にひっかけれるかからのスタートです。
耳かけの部分を外に開き、これでいいのかな……と思いながら装着。
鏡を見ると、耳の穴を塞ぐというより、耳の上部に乗っけてる感じになってしまうのですが、まあいいや……と思いながら、ぽちりと曲をスタートし…………。
あれ……?
……これ、結構聞けません?
いえ、普通に聞けますよ、ほんとに。
言うなれば、チューニングに失敗した音が軽めのKoss Porta Pro。
なんていうか、解像度は低く、高音は弱々しく、ボーカルもしまりがないのですが、今まで紹介してきた二つのイヤホンと違い、ちゃんと曲として成立してます。……そのに感動しちゃダメなのでしょうが。
最初二つがあまりにもひどかったおかげで、若干マシでもよく聞こえるのかも……と思って他のイヤホンあれこれを取り出して来ましたが、やっぱり、この耳掛け型、ちゃんとまとまった音楽として聞こえます。
オープンもオープン、横からも音が漏れるだけあって、音の抜けは良いですし、篭もり感はありません。ボーカルに力はなく、ふやけた感じですし、音質もよくないですが、なんというか……まだちゃんと音楽してるのです。
弱点はもちろんたくさんあります。
声にしっとりとした感じや力強さ、温かみといったプラス要素がありません。
よくあるモニター系のヘッドホンのように、声の入りと終わりがかすれる気がします。
細かな音は潰れますし、高音は紛れて消えます。
ハッキリ言って言葉にして評価すればボロボロです。
ですが、トータルとして普通に聞けてしまうのです。
100円でこれならありです。
コストパフォーマンスとして考えると十分かもしれません。
おかげで耳掛け型に興味が湧いてきました。
◆ まとめ
基本的に、100円ショップのイヤホンは買わないほうが無難です。
時々だけいいものが見つかるかもしれませんが、他の方々の100円ショップイヤホンレビューを見ていると、そのままゴミ箱に行きそうなものが多いようですし。
ただし、耳掛け型ヘッドホンだけは、運良くいいものに出会えました。
100円でこれなら、それなりに評価の高いものはどんな音がするんだろうと思ってしまいます。
というわけで、耳掛け型はこれから少しだけ追いかけてみたいと思います。
追記。
100円イヤホン、ヘッドホンはどうも個体差が大きいようで……。
もしかしたら、今回良いと言ったものも、運がいいだけの可能性も。
分解して構造を見て楽しんだあと、似たようなものを買ったのですが、凄く変な音にに感じましたから。
再追記。
この記事を書いたあとにも色々挑戦して、100円イヤホンを十個以上買ってみましたが、どれも酷評しなければならないようなものばかりでした。
基本的、100円イヤホンには手を出さないほうが良さそうです。