東京企画販売の12倍双眼鏡を買ってみた。
アマゾンを検索していると1480円で12倍の双眼鏡が販売されているのを見つけました。
アイソン彗星が来ていた時に企画された商品の売れ残りみたいです。
あー見え味ダメなやつなんだろうなー……と思いながらぽちー。
目的は双眼鏡なので、スマホアダプタの良し悪しは話題にせず、とりあえず12x32の双眼鏡を覗き込みます。
あれ……。
1480円という価格を考えると意外と見えますよ、これ。
実は先日1080円で購入した中国メーカーの8x21ダハと同じく、「やっぱりこの価格じゃ見えないよねー……」を前提に買ったつもりだったのですが、いやはや、実際手元に置いて覗いてみないとわからないものですね。
ダハ型らしい像のぬるさならびに、激安価格機らしい周辺像の悪さがありますし、中心部も見え味が良いとは言えないのですが、普通に遠くを見ることができます。(ただし、メガネ使用は想定されてないらしく、メガネありだと画が狭いです)
視界は全体的に若干白んでいて、ちゃんと見えるのはなぜか中央部から上に20%から30%くらいだけ。中央部から下はうっすら曇っています。コーティングの塗りムラとかでしょうか。
激安機なので仕方ない部分かもですが。
12x32ですから、明るさもある程度あります。
私のようにベランダを拠点にしている場合、「8倍だと少し小さくて羽の色が確認しづらい……。もうちょっと大きく見れたらなあ」と思った場合に、すぐさま手に取れるおもちゃとしてはいいかもと思ったり。一軸型なので結構コンパクトになりますし。
ただし。
夜は超ダメです。フレアもゴーストも出まくりで、強い光源に超弱いです。
光の花が開いてるんじゃと思うくらい、四方八方にゴーストが出ます。
月も星もダメで、12倍由来の手ブレゆえに下手な8倍機よりも見えづらいです。
多くの場所で、手持ちは10倍までと言われている理由を実感しました。
まあ……先日手に入れたYukon Furutus 16x50でわかったように、昼に横を見る分には、16倍という高倍率でも手持ちでなんとかなるんですけどね。
今、1480円という価格になっているからまだましなものの、これ、当時もっと高い価格で買った人は可哀想かもですね……。
というか、三脚につけられない手持ち専用高倍率機をアイソン彗星に便乗して売るのはどうなのよという感じはします。(東京企画販売の商品ラインナップを見ていると、その都度の流行に合わせた廉価商品をパッケージングして横に流すだけの会社っぽいです……。双眼鏡や消費者に対する愛はあまりなさそうです)
ちなみに10倍機も売ってます。
そちらの方が値が高いというのは面白いですね。
在庫が大量に余っていたのが12倍だったと考えるなら、消費者も馬鹿ではなかったということでしょうか。
東京企画販売 双眼鏡 10倍 iPhone スマホ ズーム撮影用セット TKSM-009
- 出版社/メーカー: 東京企画販売
- 発売日: 2013/11/11
- メディア: Camera
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なんでもいいから双眼鏡がどんなものか知りたい場合や、おもちゃでいいから12倍機を覗いてみたい場合にはありな商品だと思います。(オススメはしません。ただ、壊れる前提で買うおもちゃとしてはありかなあ……という感じです)
気になる方はお早めに。
1480円で売られているのは後10個くらいしかないみたいなので、
● 東京企画販売 双眼鏡 12倍 iPhone スマホ撮影用 セット TKSM-010