イヤホンとヘッドホンと漫画とアニメとお酒と双眼鏡とパソコンな日々

「声」が素敵に聞こえるイヤホン、ヘッドホンの探求。(アニメ、映画、声優、ノベルゲーム、アニソン、ボイスドラマ、その他音声作品向け) 双眼鏡は天体観測、野鳥観察、自然観察、コンサート、ウォーキング。 他、漫画、アニメ、パソコン、お酒などのブログ。

バイノーラル録音&作品におすすめのイヤホン、ヘッドホン【立体音響、同人音声、ボイスドラマ、ASMR、音フェチ、耳掻き、囁き】

 バイノーラル作品、良いですよね……!

 youtubeやニコニコ動画やDLsiteなどの検索窓に「バイノーラル」と入力して、バイノーラル録音で作られた作品を漁りまくっていた時期がありました。

 

 つい最近、そのことを思い出し、バイノーラル作品に合うイヤホンとヘッドホンを探してみました。

 結論から言うと、バイノーラルの音声作品には、アニメやノベルゲーム向けの声が得意なイヤホンやヘッドホンと相性が良いようです。

 

 声が近く、空間を感じられるように音場が広く、細かい演技を聞き取れるように解像度が高い……というかなり厳しい条件なのですが、それでもバイノーラル録音に合うイヤホン、ヘッドホンが幾つか見つかりました。

 

 声が得意かつ空間表現が得意かつ解像度が高いものと、そうでないものの差は凄くあります。(だからこそ、色々なイヤホン、ヘッドホンが売れ、ジャンル別の得手不得手が語られ、ロックにはこれ、クラシックにはこれ、ボーカルものにはこれと、オススメされるものが違ってくるのです。バイノーラル作品も同じです)

 

 この記事では、

 

 ・バイノーラル録音が可能なイヤホン

 ・バイノーラルで録音された作品が素敵に聞こえるイヤホンとヘッドホン(男性声優さんの声、女性声優さんの声、両方とも得意なものばかりを選んでいます)

 

 を紹介できればと思っています。

  

 が。その前に。

 そもそもバイノーラル録音とはどういう録音方式なのか、というところからまとめたいと思います。

 

 

 2018年07月 追記、改稿

 

 

 バイノーラル録音とは

  

 ステレオでの録音形式の一つ。

 二つのマイクを人間の耳と同じ位置に置くことで、人間が聞いているのと同じような音声作品を生み出す。通常のステレオよりもリアルな表現を行える。 

 

 ──という感じです。

 昔はダミーヘッドと呼ばれるお高い頭の形をした模型にマイクをくっつけて録音してようやくできたようなのですが、最近はイヤホン型のものが安価に発売されており、かなりお手軽にバイノーラル録音が行えるようになりました。

 

 最近の同人音声作品は、これらイヤホン型のバイノーラルマイクで行われていることが多いようです。 

 では、具体的に、どんなバイノーラルマイクがあるのでしょうか。

 

 

 イヤホン型のバイノーラル録音機

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 現在、簡単に手に入るバイノーラル録音ができるイヤホン型マイクは二つあります。もちろん別途、録音が可能な専用レコーダーが必要ですが、昔に比べてかなり簡単にバイノーラル録音ができるようになりました。

  

 【一万円以下】Roland CS-10EM : バイノーラル録音を手軽に楽しめるイヤホン型マイク。性能は普通。お手軽に始めたい人向け。

 【二万円前後】Adphox BME-200 : Roland CS-10EMよりも高音質……らしい。

 

 ちなみにダミーヘッドがない場合でも、うちわや本などの端にこれらイヤホンをくっつけ、頭の形を模した配置にすることで、上手に録音ができるようです。

  

Roland ローランド バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM

Roland ローランド バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM

  • 出版社/メーカー: ローランド
  • 発売日: 2010/04/23
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 

 では、こういったバイノーラルマイクで収録作品は、どんなイヤホン、ヘッドホンで素敵に聞けるかですが、以下、厳選した逸品ばかりを紹介していきたいと思います。

  

  

 バイノーラル作品が得意なイヤホン、ヘッドホンの紹介

  

 【注意】

 ・バイノーラル作品の場合、イヤホンよりヘッドホンをオススメします。ヘッドホンは基本的にイヤホンより音場が広く、より立体的になり、実在感を楽しめます。

 ・と言っても、通勤通学などでの使用を考え、イヤホンこそ欲しい方も多いと思います。(私も外ではイヤホンですし)

 ・その場合、「開放型」「セミオープン型」「インナーイヤー型」「耳掛け型」は音漏れする場合があるのでご注意ください。(ただし「開放型」など、音が漏れる機種はその分音抜けが良いです。自宅でゆっくり楽しまれる方にオススメです)

 

 イヤホン、ヘッドホンを選ぶ時、某sakidoriや某ピントルのような最近出てきたキュレーションサイト(オススメや情報まとめサイト)を参考にするのはやめておいた方が良いです。あれ、通販サイトの評価上位のものを、自分で聞いたこともなくまとめただけでしょうから。(「この文章を書いた人、もしかしてこのイヤホンやヘッドホン聞いたこと無い?」と思われる変なレビューや紹介が沢山見つかるのです)

 と言っても、ここを含めた個人ブログも個人の耳や環境や資産を軸にしているので、紹介の精度には限界があるんですけどね……。(このブログに五万円超級の紹介記事がほとんどない理由です。そのクラスをたくさん購入比較して紹介するほどの資産はありませぬ……)

 

 「声」を愛する同好の士が、素敵なイヤホン、ヘッドホンと出会えることを祈って!

 

 

 声を楽しむジャンルがものすごく得意なヘッドホン、FOSTEX T50RP mk3n

 

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 バイノーラル録音を楽しむには、音場が広くて声が近いのがベストです。

 といっても、普通、音場が広いと、その一方で声が遠くなるため、この二つの性質は相容れないことが多いとされてきました。

 

 ところが。

 2015年09月に出たヘッドホン、FOSTEX T50rp mk3はその相反する二つの性能を併せ持っていました。しかも、二万を切る素晴らしい価格で!

 

 良いという噂を聞きながら、ずっとスルーしちゃっていました。

 手に入れた今となっては、どうしてもっと早く買わなかったのかと悔しく感じたほどです。

 

 男性声も、女性声も上手に表現してきます。

 音質はやわらか系。

 音場が広いため、音が立体的にかつきちんと分離して聞こえます。

 高域、中域、低域とすべての解像度が高いため、声優さんの演技がしっかりとわかります。「声」を中心にするジャンル──ボイスドラマ、ノベルゲーム、アニメ、ボーカルもの全般に合うため、かなり多くの方のニーズを満たす素晴らしいヘッドホンです。

 おかげで、色々な人の評価がものすごく高いです。

 

  カスタマーレビュー(FOSTEX T50RP mk3n)

 

 弱点はインピーダンスが高いこと。それゆえに音量が取りにくいこと。

 イヤホンジャックならびにケーブルの出来が微妙なこと。

 そして、装着感が良いとは言えないこと。

 とは言え、音質は価格帯最強クラス。

 二万円以下では一番おすすめしたいヘッドホンです。

 

 

  今ではT50RPシリーズの後継機種がたくさん出ています。そちらをお探しください。

 

   

 耳元囁き好きに超おすすめしたいヘッドホン DENON AH-D600

 

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 DENON AH-D600はバイノーラル録音に超合います。

 

 ヘッドホンをたくさん持っている人だと、「ウッソだー、なぜこのヘッドホン!?」と思われるかも知れません。「あるいは、意外と分かる……」と思われるかもしれません。

 

 というのも、このDENON AH-D600は美音。音の表現がすばらしいです。

 また、飛び抜けた音の立体感と広大な音場、そして解像度の高さとしっかりした高音と低音を持っています。

 バイノーラル録音にピッタリじゃないか、と思われるかもしれません。ですが、広い音場は声やボーカルさえも遠く感じさせてしまうことがあるのです。また、DENON AH-D600EMで聴く声は癖があります。(機械的な声と表現する人もいます)

 

 と書いてきたように音はものすごく得意です。

 

 ですが、注意していただきたいことに、声の再生は若干苦手。

 より正しく言えば、録音状態の悪い音源を使うと、それがそのまま反映されて微妙に聞こえる……という感じです。

 ニコニコ動画やYoutubeなどでサンプル作品中心に聞かれる方は避けたほうが良いかもしれません。(それでも、美音なので、音だけの作品は凄く良いんですけどね!)

  

 ……なのですが!

 ささやき声や耳なめ音は凄く素敵なんですよ。

 

 もとより、音そのものの美しさが格別なヘッドホン。

 刺激音が得意なのですが、それが見事に吐息や囁き声にマッチします。

 バイノーラル録音の耳掻き系や囁き声に限りますが、艶がのる……というよりかは、その上──、男女の声ともに色っぽくなる感じがします。

  

 AH-D600は、他ジャンルだと、EDMやロック、ジャズ、サウンドトラック系、あるいは字幕系の洋画鑑賞が得意。解像度の高さ、高音の綺麗さ、低音の迫力があいまった音ならびに音楽の表現は、この価格帯では随一だと思います。

 

 刺激的な音をだす密閉型が欲しい方は候補に入れてみてください。

 評価も無茶苦茶高いです。 

 

 ● カスタマーレビュー(Denon AH-D600)

  

 まあ……、元は五万オーバーの機種ですし。(梱包の箱とかがもの凄く豪盛だったりします)

  

 

 優しい音を出す最高級の耳掛けヘッドホン Audio-Technica ATH-EW9

 

 

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 耳掛け型ヘッドホンの中で、最高級として知られているATH-EW9。

 これがバイノーラルの作品にとても合うのです!

 

 耳掛け型故の自然な音の鳴りに、優しい音質。

 男性・女性問わず、声優さんの声に柔らかさと温かみを与え、素敵に耳に届けてくれます。

 中域から高域の艶と迫力はかなりのもの。

 声は近いのに、開放感と音場がそれなりにあるため、バイノーラル作品を存分に楽しめます。

 

 特有の個性だと思っているのが、耳元囁き系や耳舐め系とものすごく相性が良いことです。

 というのも、カナル型イヤホンは耳の中で鳴っている感が強いですし、ヘッドホンは耳を覆っている中で鳴っている感覚が出てしまいます。ところが、このATH-EW9でバイノーラル録音の耳舐め系を使うと、耳掛けヘッドホンの外から声がしている感じがし、声優さんが本当にそこにいる実在感が出るのです。(ただし、耳かき演出の時、耳を掻いている音も耳の外に出ます……。まあ、これは音場の広いヘッドホンもそうなのですが)

 

 「声優さんが本当にそこにいるかもしれない」と思わせてくれる感覚は、このATH-EW9で聴くときがトップクラス。(なお、先に紹介したT50RP mk3nやAH-D600もかなり凄いです)

 バイノーラル録音好きは、その一点を体験するためだけにでもこのヘッドホンを候補に入れてほしい所です。

 

 ちなみに、現実の環境音のある方が、その感覚はより強く出ます。

 雨の日や、車の音が聞こえるときなど、是非試してみてください。

 

  カスタマーレビュー(Audio Technica ATH-EW9)

 

 

 ただし、大きな弱点があって、音漏れが壮大……。

 人には聞かせられない作品を楽しむときは注意してください。

 

 

 耳掛け型は耳が痛くなるのでは……と思われるかもしれませんが、このATH-EW9はつけ心地がトップクラス。

 イヤホンの閉塞感が苦手だけれど、ヘッドホンだと重い……と思われている方は、次に紹介するインナーイヤー型と合わせて是非お試しくださいませ!

 このATH-EW9で聴くことで、耳掛け型が大好きになると思いますので!(と言っても、このATH-EW9が最高級なので、これ以上のものはコレクションしづらいわけですがっ)

 

 

 クリアで柔らかな音を出すインナーイヤー型、Creative Aurvana Air

 

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 リラックスしながら自然な声を聞きたいのでしたら、こちらインナーイヤー型の名機、Aurvana Airをおすすめします。

  

 カナル型に押され、絶滅危惧種みたいになってきたインナーイヤー型ですが、バイノーラル録音との相性はかなり良いです。カナル型のように耳の奥に入れない分、音抜けが良く、疑似的な立体感が味わいやすいのです。

 

 特にこのAurvana Airはブログで何度かオススメしている機種なのですが、声がものすごく聞きやすいです。

 パッド無しの状態では解像度が高く、さらりとした音を出します。

 パッドを付けるとまろやかになり、温かみと落ち着いた響きが出ます。

 

  カスタマーレビュー(Creative Aurvana Air)

 

 意外かもしれませんが、部屋で使っている限りは、音漏れはあまり気にしなくても大丈夫です。

 直前まで聞いていたものを机の上に置いても、顔を近づけないとどんな曲なのかわかりません。(爆音で聞いている場合は別かもですが)

 隣の部屋から、内容を聞かれることはないでしょう。

 

 インナーイヤー型が好きな方、あるいはカナル型やヘッドホンなどが苦手な方に強くオススメしたいです。

 

 

 音声作品を聞くために生まれて来たようなイヤホン Etymotic Reserch ER-4P

 

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 カナル型イヤホンで聞きたい方はEtymotic Reserch社のER-4Pを強く──強くオススメしたいです。発売されて三、四年経てば後続機が出てしまい、手に入らなくなることがほとんどのオーディオ界で、10年以上一線級に居続けています。

 それくらい完成されたイヤホンなのです。

 

 特筆すべきは声の聴きやすさと解像度の高さ。

 演技の細部までを味わえます

 

 それもそのはず、この社は補聴器メーカー。

 聴きやすいイヤホンを作り続けてきた会社です。

 人の声は大得意。

 

  

 しかも!

 このER-4Pには、ER-4Bというバイノーラル録音用モニターというバージョンがあります。バイノーラル専用に一つイヤホンが欲しい、という方はER-4Bの方が良いかもしれません。(ただしインピーダンスが高く、音量が取りづらいです)

  

 ● カスタマーレビュー(ER-4B)

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 以下、2017年01月以降に、追記したものです。

 これまでに紹介した機種や、新しく見つけた機種を、価格別に短めの解説で紹介しています。

 

 

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  五千円から一万円前後のおすすめヘッドホン

 

 ◇ 【声専用入門機の鉄板】 Creative Aurvana Live! 

 密閉型。5000円前後。この価格帯のヘッドホンでは最高級。声の再生が得意。アニメやノベルゲーム、ボイスドラマなどのジャンルもオススメ。上を見ない場合、「ずっとこのヘッドホンでもいいや……」と思える位、コストパフォーマンスが良い。

Creative ヘッドホン Aurvana Live! HP-AURVN-LV

Creative ヘッドホン Aurvana Live! HP-AURVN-LV

  • 出版社/メーカー: クリエイティブ・メディア
  • 発売日: 2007/11/10
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

  

 ◇ 【瑞々しい音質の木製ハウジング】 Kinden WE-BK8 

 密閉型と商品ページで書いてあるが、こっそり穴が開いているセミオープン型。といっても、そこまで音漏れしない。10000円前後。中高域が得意。瑞々しい音。ハウジングが木製。音場表現と声の再生が得意で、迫ってくるような力強さがある。ただし、繊細な作品を聞く場合、迫力がありすぎて合わない場合も。美音。こちらもコストパフォーマンスが極めて高い。なお、姉妹品があるので、カスタマーレビュー(Kinden WE-BK8)を注意して読んで欲しい。この記事で紹介しているのは黒胡桃木。他のものは形も違えば音も違うらしい。

  

 

  五千円から一万円前後のおすすめイヤホン

 

 ◇ 【デザインがカワイイ人気機種】 茶楽音人 Co-Donguri-雫

 カナル型。五千円以下。2016年に出たヒットイヤホン。高域の再生が得意で音場が広めで、空間表現が良い。音と声は若干硬め。デザインが可愛く、カラーバリエーションも多い。コードが絡まりにくいのもナイスなポイント。

茶楽音人(さらうんど) カナル型イヤホン Co-Donguri-雫 (Silver Moon)

茶楽音人(さらうんど) カナル型イヤホン Co-Donguri-雫 (Silver Moon)

  • 出版社/メーカー: 茶楽音人
  • 発売日: 2016/06/24
  • メディア: エレクトロニクス
 

   

 

 ◇ 【高解像度のインナーイヤー】 MusicMaker Tomahawk Z

 インナーイヤー型。五千円前後。パッドを付けているときとつけていない時の印象がかなり違う機種。パッドなしの場合は中高域が得意で解像度が高め。パッドを付けると空気孔がふさがってか、まろやかかつ低域が太くなる。一万円以下のインナーイヤー型の中から探すなら、これか次のAurvana Airが鉄板。

   

  

 ◇ 【インナーイヤー型の定番】 Creative Aurvana Air

 インナーイヤー型。七千円前後。切れも柔らかさもある音。声が聞きやすい。解像度が高く、バランスが良い。インナーイヤー型イヤホンの超定番機種。カナル型イヤホンが苦手で、かと言ってヘッドホンは重たいという人は是非。

Creative イヤーフック型イヤホン Aurvana Air EP-AVNAIR

Creative イヤーフック型イヤホン Aurvana Air EP-AVNAIR

  • 出版社/メーカー: クリエイティブ・メディア
  • 発売日: 2009/07/17
  • メディア: エレクトロニクス
 

  

 

 ◇ 【弾む音に刺激的な声】 ELECOM EHP-BA100 アクア

 カナル型。七千円前後。バランスド・アーマチュア型(BA型)のドライバを使っており、声の再生が得意。力強く刺激的な音を出す。BA型ドライバの入門機としてもオススメ。アニメやゲームの声の再生にも向く。

エレコム ステレオイヤホン Knowles社製バランスド・アーマチュア型ドライバ ブラック EHP-BS100BK

エレコム ステレオイヤホン Knowles社製バランスド・アーマチュア型ドライバ ブラック EHP-BS100BK

  • 出版社/メーカー: エレコム
  • 発売日: 2015/07/08
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 ◇ 【自然な声の定番機】  ONKYO E700M

 カナル型。一万円前後。セミオープンなので若干の音漏れに注意。自然で聴きやすい。バランスの良い音を鳴らす。2016年前半、価格ドットコムにて三冠を維持していた名機。声の再生が得意で音場も広い。声優さんの声を自然体で聞ける。かなりオススメ。

ONKYO カナル型イヤホン セミオープン/ハイレゾ音源対応/コントロールマイク付 ブラック E700MB

 ONKYO カナル型イヤホン セミオープン/ハイレゾ音源対応/コントロールマイク付 ブラック E700MB

  • 出版社/メーカー: オンキヨー
  • 発売日: 2015/11/30
  • メディア: エレクトロニクス
 

  

 

 

  一万円台から三万円台のおすすめヘッドホン

 

 ◇ 【最高級の耳掛け型】 Audio Technica ATH-EW9

 一万円台。最高級の耳掛け型ヘッドホン。バイノーラル録音に強く、特に耳元囁き系で特に威力を発揮する。ヘッドホンはハウジングの中で、イヤホンは頭の中で声が聞こえるが、このATH-EW9はハウジングが小さいためか、ハウジングの外で声がしていると錯覚するときがある。音の実在感が凄い。雨の日や車の音など、現実に環境音が鳴っているときにバイノーラル録音を聴くと、その感覚は更に強まる。メインのイヤホンが固まって来た後でも、使い分けのためのサブ機として手に入れて欲しい逸品。ただし、音漏れが凄いので、通勤通学の利用は微妙。

audio-technica W Series 密閉型オンイヤーヘッドホン 耳掛け式 ATH-EW9

audio-technica W Series 密閉型オンイヤーヘッドホン 耳掛け式 ATH-EW9

  • 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
  • 発売日: 2003/11/21
  • メディア: エレクトロニクス
 

  

 

 ◇ 【明るく楽しい晴天の音】 Grado SR60e

 オープン型。一万円台。明るく楽しい音が好きならものすごくコストパフォーマンスが高い。声が近く、ボーカルもの全般に合う。またロックなども得意。オンイヤー型だが、長時間の使用でもそんなに耳が痛くならない。音は盛大に漏れる。というか、多分、音漏れ対策なんてしていない。色々な意味で開放的なアメリカンなヘッドホン。

【国内正規品】GRADO SR60e オープン型オーバーヘッドヘッドフォン アメリカ製 新シリーズ 000851

GRADO SR60e

  • 出版社/メーカー: GRADO
  • 発売日: 2014/07/01
  • メディア: エレクトロニクス
 

  

 

 ◇ 【超ハイレベルな平面駆動形】 FOSTEX T50RP mk3n

 セミオープン型。二万円以下。平面駆動型という少し特殊なドライバを使っており、高域から低域までバランスの良い音を鳴らす。インピーダンスが高いため、音量は少し取りにくい。ヘッドパッドが良いとは言えず、コードの接触も悪い。だが、それら弱点があっても力強くオススメしたい名機。基礎能力が極めて高い名機。音の良さ、解像度の高さ、分解能の良さなど、どの項目も高いレベルにある。ヘッドホン漫画『ミミヨリ ハルモニア』の第一話で紹介された。買える予算がとアンプがあるならこれがオススメ。

FOSTEX ヘッドホン T50RPmk3n

FOSTEX ヘッドホン T50RPmk3n

  • 出版社/メーカー: FOSTEX
  • 発売日: 2015/09/30
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 

 ◇ 【刺激的な高域と重厚な低域】 DENON AH-D600

 密閉型。二万円台。元は五万円前後で売られていた機種。時間が経つごとに安くなり、今や二万円台前半。超オトク。美音。高域と低域が素晴らしい。分解能も良く、音場も広い。「音」をメインとするASMR動画に超オススメの機種。ただし、音源が音源がわるい音源がよくないと「声」が遠いい。また、その表現にも癖がある。「声」をメインとする別の機種を買った後で、使い分けるサブとしては最強クラスのコストパフォーマンス。

DENON デノン ヘッドホン 密閉型オーバーヘッドハイレゾ対応 リケーブル対応  ブラック AH-D600EM

DENON デノン ヘッドホン 密閉型オーバーヘッドハイレゾ対応 リケーブル対応 ブラック AH-D600EM

  • 出版社/メーカー: デノン
  • 発売日: 2012/08/06
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 

 ◇ 【自然さと迫力を併せ持つ万能機】 Philips Fidelio X2

 開放型。三万円台。自然さと迫力の同居。開放型なのに低音の再生が凄い。力強さがあるにもかかわらず、繊細な箇所もきちんと表現してくる。オールラウンダー。ベロアのイヤーパッドが心地良いし、ヘッドホンとしてのデザインも良い。アニメやゲーム用途でも素晴らしいし、テレビや映画向けとしても超オススメ。ここの管理人のメイン機。予算が許すなら、是非。

PHILIPS ヘッドホン Fidelioシリーズ オープン型/オーバーイヤー/ハイレゾ音源対応 ブラック X2【国内正規品】

PHILIPS ヘッドホン Fidelioシリーズ オープン型/オーバーイヤー/ハイレゾ音源対応 ブラック X2

  • 出版社/メーカー: Philips
  • 発売日: 2014/12/19
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 

  一万円以上のおすすめイヤホン

  

 ◇ 【BA型の鉄板】 Final Heaven IV

 カナル型イヤホン。一万円台。バランスド・アーマチュア型(BA型)のドライバを使用。BA型にしては珍しく、バランスの良い音を鳴らす。ボーカルが得意。刺激的な曲も、なだらかな曲も得意。この記事で紹介しているバランスド・アーマチュア型では最も欠点が少なく、万人受けすると思うので、BA型を一本だけ買うとしたらこれがオススメ。超高解像度が欲しい場合は次のER4Pを。

final バランスドアーマチュア型イヤホン Heaven IV VIOLET FI-HE4BVI3-A

final バランスドアーマチュア型イヤホン Heaven IV

  • 出版社/メーカー: final
  • 発売日: 2015/06/11
  • メディア: エレクトロニクス
 

  

 

 ◇ 【声を味わう定番機】 Etymotic Reserch ER-4P

 カナル型イヤホン。二万円台。バランスド・アーマチュア型のドライバを使用。Etymotic Reserch社は元は補聴器メーカー会社。その技術を活かしているため、人の声が聞きやすい。シングル・ドライバのバランスド・アーマチュア型では最高級の解像度を誇る。エロゲ向けイヤホンとして一部のマニアの間では有名だが、BLゲーや乙女ゲーにも強い。弱点は低域。なお、姉妹機のER-4SやER-4Bも定番。(ER-4P以外はインピーダンスに注意。なお、ER-4Pを買うと、ER-4Sになるケーブルがついてきます)

【国内正規品】 Etymotic Research イヤホン ER-4S-B

【国内正規品】 Etymotic Research イヤホン ER-4S-B

  • 出版社/メーカー: Etymotic Research
  • メディア: エレクトロニクス
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 バイノーラル録音におすすめのイヤホン・ヘッドホンまとめ

 

 バイノーラル録音を聞くのに適しているのはやはり、声が近くて艶が出る機種だと思います。

 その上で、できれば音場が広く、立体感を楽しめるものがおすすめです。

 

 まあ……そんな条件にぴった合う機種、なかなか見つからないんですけどね……。