KOWA BD25-8を買ってみた。【ダハ型双眼鏡、8倍、25mm、レビュー】
バーダー推奨の入門機、KOWA BD25-8を買ってみました。
ダハ型コンパクトタイプの日本製双眼鏡で、野鳥観察やウォーキングを始める時によく最初に買う一台としてオススメされる定番機のひとつです。
一、二年前は普通に二万円を超えていたので、定番といえども若干敷居が高かったのですが、最近急に価格が下がってきたのでポチリ。
いやあ、いい買い物でした!
像はクリア。320gの軽さとコンパクトさで防水機能付き。
星見には向かないけれど、明るい時間の鳥見なら充分。
夜も光源ちかくのものを見るならかなり綺麗。
二万円台のときも、「この価格帯で出色の見え味」と言われていたのも至極納得。
バードウォッチング、散策、コンサート、スポーツ観戦などの定番と言われているのもわかります。
◆ KOWA BD25-8とKOWA SV25-8の比較
先日買った同じく25mm双眼鏡、KOWA SV25-8と比べてみました。
……意外と見え味が違いますね。
買って手元に置いて詳しく見比べてみたら、一万円以上の差がついていた理由が理解できた気がします。(2015年頃はBD25-8が二万円台、SV25-8が一万円弱という価格でした。今はその差が若干縮まっています)
一目瞭然とまでは行かないのですが、KOWA SV25-8は少々ぬるい像なのに対し、KOWA BD25-8は普通に綺麗に見えます。
SV25-8は像が滲んでいるような印象を受けるのに対し、BD25-8はクリアです。(もちろん、さらなる上位機種──EDガラスを使った双眼鏡たちには負けます。それら上位機種は更に突き抜けるような透明感、クリアさになります)
逆光時、SV25-8は若干コントラストが悪いというか、全体的にくすんだ色になるのに対し、BD25-8は明るい場所と暗い場所がはっきりしていて全体が明瞭です。
SV25-8は糸巻き収差が少し気になってしまいます。
フレアの発生もゴーストの発生も、BD25-8は良く抑えられており、あまり気になりません。(SV25-8は強い光源が視野のすぐ外にあると、その映り込みで大変なことになる場合があります)
デザインもBD25-8の方がいいです。
SV25-8のピントリングは少し甘いのに対し、BD25-8はピッタリ止まります。デザインもSV25-8は微妙な安っぽさが抜けていないのに対し、BD25-8は本格的な双眼鏡に見えます。
SV25-8とBD25-8には、「少しずつだけれど明確な差」があります。
探鳥会の方々がBD25-8をオススメする理由がわかった気がします。素敵な一瞬を見るなら、やっぱり少しでも良いものを手にしたほうが良いでしょうし。コンサートなど、お金をかけて一瞬を楽しまれる方は、BD25-8の方をオススメしたいです。(もっとも、コンサートの場合、お金とある程度の力が有る方は防振を買うほうが良いですが)
ただし、カバンに突っ込んでおく常備用、お昼間の散歩用……とかなら壊れても痛くない価格帯ということも加味して、SV25-8の方が良いかもしれません。SV25-8の方が二軸式なのでよりコンパクトにできますし、重さもSV25-8の方が軽いですしね。
とは言え、どちらか一つだけ……ということでしたら、価格差を考慮してもBD25-8をオススメします。実売で一万円近くの差は大きいですが、像のクリアさや光学性能には明確な差があるように思えますので。(SV25-8はやっぱり像が若干ぬるく感じるのです)
どちらもコスパの高い、素敵な双眼鏡ですけどね!
なお、今ならamazon(KOWA BD25-8)でとてもお安く買えます。(なお、安く買えるのは8倍だけ。10倍は以前に似た価格のままです)
安さにつられて買っちゃった訳ですが、後悔はないです。
むしろ、コンパクト型のエース機候補に!
これからは梅と桜の季節。
ウォーキングが楽しみですね!