Vixen アスコット ZR 8x42のレビュー
フォレスタが生産終了になった今、Vixenのポロ型のエース機となったアスコット ZRシリーズの8x42です。
ポロらしい見え味。
星屋のVixenらしい光学性能。
フレアやゴーストはかなり押さえられており、普通に良いポロ型だと思います。
色はほんの少し緑がかったブラックという感じ。
すごく似ているのはKowa BDシリーズの色。
(← Kowa BD42-8XD & Vixen Ascot ZR 8x42 →)
弱点を挙げるなら、重いこと。
ピントリングが硬いこと。
そして、目の位置に凄くシビアなこと……でしょうか。
最初、なれない時はどう覗いてもすぐにブラックアウトするので、返品しようと思ったほどです。目当ての位置を調整し、目とレンズの距離感を覚えてからは、なんとか普通に見えるようになりましたが。
42mmのポロ型を探している……ということなら良いと思います!
とは言え。
野鳥観察&天体観測兼用機として誰しもにオススメか……と言えば、そうは言い切れないところがありまして……。
やっぱり、重いんですよね。アスコット ZRシリーズ。
野鳥観察のポロ型で8倍となると、30mmの方が良いです。
中でもKowa YF30-8がコスパ的に最高!
Kowa 双眼鏡 ポロプリズム式 8倍30口径 YF8x30 YF30-8
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YF30-8からステップアップするとしたら、その次は一万円台や二万円台をすっ飛ばして、欧州ハイエンド機と見え味が似ていると言われるポロ型最高級機のNikon E2 8x30を買うのが良いと思います。(ただし、メガネさんはE2のアイレリーフの短さに注意)
天体観測用でしたら、10倍50mmの方が良いと思います。
倍率が上がるだけあって月は大きく見えますし、42mmよりも50mmの方が若干微光星も増えます。(ただし、10倍は手ブレが大きいので、三脚利用前提)
アスコットの42mmですが、私みたいに野鳥観察も天体観測も自宅のベランダがメイン──、という方にはありだと思います。
持ち運び距離はゼロ。
重くてもすぐに棚や机に置けますし。
ですが、持ち運ぶのを考えているのでしたら、もう少し軽いほうが良さそうです。
お金が出せるなら、Kowa BD42-8XDがものすごくオススメです!
野鳥観察時の明るさは最高! 覗いてくっきり周辺部までクリア。
星が点で見えます。月も超キレイ!
アスコット ZR 8x42とは二万くらいの価格差はありますが、それくらいならすぐに取り返せると思ってしまうほど、夜空を見た時の画が凄いです。
本当、Kowa BD42-8XDは心底購入して良かったと思ったダハ型でした。
今では我が家のエース機ですし!
天体観測ですら、ポロのKenko アバンター 10x50を差し置いて星が綺麗に見えるのです。
Kowa 双眼鏡 ダハプリズム式 8倍42口径 完全防水 BD42-8XD PROMINAR
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アスコット ZR 8x42のレビューなのに、BD42-8XDの大持ち上げになってしまいましたが……。
アスコット ZR 8x42も悪くない双眼鏡ですよ!
長年売られているだけあって、価格がこなれています。
といっても、やっぱり重さがどうしようもないので、ここの管理人みたいな自宅ベランダ派にオススメしたいですね。