Kenko ニューミラージュ 8x42のレビュー【8倍、ポロ型、ケンコー、New Mirage】
入門機として定番となったKenko ニューミラージュシリーズ。
持っているのは8x42。
あくまで入門機という前提ですが、これがまた安い割によく見えます。
Kenko 双眼鏡 New Mirage 8×42 ポロプリズム式 8倍 42口径 軽量 ブラック 103172
- 出版社/メーカー: ケンコー
- 発売日: 2005/03/29
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
BK7プリズムなので周辺部はダメ。
ですが、明るい昼間の中心部はかなりいけてます。
(正直に述べると、一万円前後のダハよりもクリアで鋭い見え味です)
中心部だけがすこーんと綺麗に抜けが良くて、周辺部はあからさまにぼやけているという見え方です。双眼鏡ならではの見え方で、光学機器を扱っている感がして結構好きだったりします。まあ、普通は、全部が見えたほうがいいのでしょうが。
入門としてすごくおすすめで、5000円出すとこんなにも見えるのかと思ってもらえると思います。
夜の使用もなかなかで、フレアやゴーストも価格の割には抑えられています。特に、中心部しか使わない月見だとなかなかに綺麗。
ニューミラージュの良いところは軽さだと思います。
コストダウンのためだと思うのですが、ボディが軽い素材で作られています。
それが結果的に軽さにつながり、持ち運びが他の42mm級双眼鏡より楽です。
と……褒めているのですが……。
8x42を力いっぱいオススメか……となるとこれがまた微妙なところなのです。
単純な性能を考えるなら、少し高くなりますが、Kowa YF30-8を買うほうがお得な気がします。額にして二、三千円くらいの差がありますが、それで防水とBAK4とマルチコートが手に入るのですから。
Kowa 双眼鏡 ポロプリズム式 8倍30口径 YF8x30 YF30-8
- 出版社/メーカー: コーワ
- 発売日: 2013/09/24
- メディア: Camera
- この商品を含むブログ (3件) を見る
同じニューミラージュシリーズを買うとすれば、50mmがいいと思います。
天体観測用としては、42mmよりも50mmの方が集光力が高く、より多くの星が見えるためです。50mmは、7倍と10倍と12倍と16倍がありますが、10倍機──10x50をオススメします。
Kenko 双眼鏡 New Mirage 10×50 W ポロプリズム式 10倍 50口径 ワイド ブラック 103169
- 出版社/メーカー: ケンコー
- 発売日: 2005/03/10
- メディア: エレクトロニクス
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
10倍50mmの方を勧める理由は二点あります。
一点めは、7倍よりも月を見るのが楽しいこと。
二点めは、手持ちでもなんとかなりうる倍率なこと。三脚があれば良いのですが、10倍までならギリギリ手持ちでいけるかな……という感じですので。(12倍機、16倍機を買われる場合、基本は三脚前提になると思います)
特に一点目が大きいですね!
月は10倍で見た時の方が楽しい!
これはとても大きなメリットだと思いますので。
ただし、月見専用と割り切って買うなら、16倍がオススメです。
10倍で見るよりも、16倍で見たほうが月の迫力は凄いです。
手ブレが更にものすごくなるため、三脚の使用が前提ですけどね!
とは言え、8x42がオススメできないわけではありません。
「双眼鏡がどんなものか知りたい。たくさん買うのではなく、一つだけで良い──」という方で、私みたいに野鳥観察も天体観測も部屋のベランダがメインな方には良い双眼鏡だと思います。(少々かさばるので、外に持っていく双眼鏡としては若干オススメしづらいです。外に双眼鏡を持ち歩き、何かのついでに色々見たい方は、今ならKowa SV25-8が激安です)