イヤホンとヘッドホンと漫画とアニメとお酒と双眼鏡とパソコンな日々

「声」が素敵に聞こえるイヤホン、ヘッドホンの探求。(アニメ、映画、声優、ノベルゲーム、アニソン、ボイスドラマ、その他音声作品向け) 双眼鏡は天体観測、野鳥観察、自然観察、コンサート、ウォーキング。 他、漫画、アニメ、パソコン、お酒などのブログ。

寝ホンで有名なMaxell HP-CN14を買ってみた。

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 寝ホンで有名なカナル型イヤホン、Maxell HP-CN14を買ってみました。

 

  Maxell HP-CN14

 

 音質は良いとは言えません。全体的に軽く、少しシャカシャカ鳴る感じ。

 低音は強くないです。ドンシャリならぬトンシャリという感じ。

 とは言え、ひどい音ではありません。

 強いて言うならクリア系で、充分普通に聞けるイヤホンですし、2000円以下で買えるイヤホンと考えるなら、コスパは高い方だと思います。

 

 いい部分はボーカル。

 結構聞きやすく、特に男性ボーカルに合います。

 

 寝ホンとしては確かに有能で、転がっても特に苦痛じゃありません。

 ただし、これは使用感に差が出る部分ですので、カスタマーレビュー(HP-CN14)などをご覧になって、使っている人の声をご覧になった方がいいかもです。

 

 マイベストな寝ホンはAGPTeKの睡眠ヘッドホンなのですが、HP-CN14の倍の値段しますしね……。

 

 AGPTeK睡眠ヘッドホンを買ってみた。 

  

 

 

庭に来た鳥を見るための双眼鏡【バードウォッチング、鳥見】

 バードウォッチング向け双眼鏡は色々なところで記事にされています。

 ですが、あくまでアウトドアとしてのバードウォッチング向け双眼鏡であり、自宅の庭で楽しまれる方に向けた内容ではありません。

 

 そこで、自宅の庭に来た鳥を家の中から観る……という観点から双眼鏡を選んでみました。

 

 通常のバードウォッチング向け双眼鏡と違うのは、

 

 1. 最短合焦点距離が短い方が良い。

 2. 倍率は高すぎない方が良い。

 3. 防水にこだわらなくても良い。

  

 という感じです。

 特に1が重要で、これを忘れて選んでしまうと、庭の近めの場所に鳥が来た時、ピントが合わないなんてことがありえます。(なんやかんやで普通のバードウォッチングとは違う基準になります)

 

 

 Sightron Safari 5x20

 

 五倍の低倍率双眼鏡です。

 自宅の庭に来た鳥を見るなら、これで充分な場合がほとんどです。

 最短合焦距離も短く、二メートルくらいの距離の枝にとまってもピントが合います。(実際には、1.5mくらいでも合う) 

 画質はクリアで、明るさも有り、手ブレがほとんどなく、コンパクトで扱いやすい機種なこともあり、カスタマーレビュー(Sightron Safari 5x20)で高い評価を受けています。

 赤と黒のカラーバリエーションがあります。

 

 

 Nikon ミクロン 6x15

 

 大正時代に発売された歴史あるミクロンを復刻させたのがこちらです。

 手のひらにちょこんと乗るコンパクトサイズの双眼鏡ですが、その見え味は双眼鏡マニアをうならせるほど。

 まさにポケットサイズであるため、愛好家は多く、総じて高い評価を受けています。

 倍率は六倍ですし、最短合焦距離も短いですし、場所も取りません。

 

 

 Pentax 8x21 UCF R

 

 長い間コンパクト入門機の定番として君臨し続けている機種です。

 8x21というサイズながら、非球面レンズを使っており、同価格帯のライバル機たちから一歩抜け出した見え味を誇ります。

 価格はできるだけ抑えたい……という方はこれ一択で良いと思います。

 見え味は、下手に一万円前後のダハ機よりもいいですし。

 

 天体観測兼用機を兼ねる場合

 

 正直に言うと、天体観測専用機を別に買っちゃった方がいいです。

 天体観測向けとなると、レンズ径が40mmか50mmあるものがおすすめなのですが、やっぱりごっついです。

 

 それなら、先に紹介したSightron Safari 5x20か、Pentax 8x21 UCF Rかのどちらかを買って机の上に庭の鳥専用機としておいておき、三脚あるいは一脚にくっつけた天体観測用の双眼鏡を別途用意するほうが、それぞれに特化したものができてかつ、ある程度の性能も確保できる気がします。

 Sightron Safari 5x20とPentax 8x21 UCF R、それぞれ5000円前後の予算で入手できますし。

 

 その上でなお、一台だけで済ませたいのでしたら、Kowa BD42-8XDか、Nikon モナーク 7 8x42がオススメです。40mmのレンズを持っている割には小型で、机の上に置いていてもそれほどスペースを取りません。また最短合焦距離も短めです。

 見え味も素晴らしく、この上のクラスとなると十万以上するハイエンド機となってくるほど。

 ただし、これら二台とも三万円から四万円台します。

 予算があるのでしたら、ものすごくオススメの機種なんですけどね!

 

Nikon 双眼鏡 モナーク7 8x42 ダハプリズム式 8倍42口径 MONA78x42

Nikon 双眼鏡 モナーク7 8x42 ダハプリズム式 8倍42口径 MONA78x42

 

 

高音質かつお洒落で可愛いイヤホンをまとめてみた

 お洒落で可愛いおすすめイヤホンを厳選してみました。

 デザインが良いだけでなく、高音質なものばかりです。 

 正直、どれも他のおすすめ記事に乗ってくるような逸品ばかり。

 ビビッと来たものがあれば、是非。

 

 

 茶楽音人 Co-Donguri-雫

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 価格とコスパを含めたオススメがこちら。

 茶楽音人(さらうんど)というどこの中二病患者やねんというネーミングの会社が出した低価格なのに高音質なイヤホン、Co-Donguri-雫です。

 

 特徴的なのは高域の美しさ。

 金属筐体を使っているおかげか、音場もあります。

 ケーブルの質が良く、持っている数十のイヤホンの中でも一番扱いやすいんじゃないかと思うほど。

 色は、コスモス(ピンク)、など。

 詳しくは商品ページ(茶楽音人 co-donguri-雫)を御覧ください。

 

 五千円以下でお探しならこちらを強くオススメします。

 バイノーラル録音など、立体音響を聴くのに合ってます。

 

茶楽音人(さらうんど) カナル型イヤホン Co-Donguri-雫 (Green Opal)

茶楽音人(さらうんど) カナル型イヤホン Co-Donguri-雫 (Green Opal)

 

 

 

 intime 碧(SORA)

 

 ダイナミック型とセラミックツイーターと呼ばれるドライバを使ったデュアルドライバ型のイヤホンです。

 白青をイメージしたイヤーチップを使っているため、爽やかな外観になっています。

 

 高域がまろやかで聞きやすい音になっています

 そのため、ゆったりと曲を聞きたい方に合います。

 

 

 

 Sennheiser Momentum In-Ear

 

 世界に名だたるドイツのゼンハイザー社のイヤホン。

 intime 碧と違ってこちらは銀と赤のデザインです。

 

 可愛いというかはお洒落で格好いいイヤホンの部類になるのですが、Senheiserらしく音はホンモノ。

 iOS版とAndroid版の2タイプありますので、合う方をお選びください。

 予算は一万円前後です。

 

 

 

 SHURE SE215SP

 

 シュアがけやマイクで有名なシュアーのイヤホン。

 透明な青色が可愛らしいです。

 正直なところ、音質は価格に対して普通から良い方に留まるのですが、遮音性が抜群。その分、通勤通学中でもしっかりと音楽だけが聞こえます。きっちり耳に栓ができる低反発イヤーチップが最高で、音を遮断したい方にオススメです。

 予算は一万円前後です。

 

  

  

 Final HEAVEN IV

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 シンプルなデザインがおしゃれなイヤホンです。

 が、それよりも有名なのは音質の良さ。

 バランスドアーマチュア型という中高域が得意なドライバを使っているのですが、そのためにボーカルが大の得意。それだけでなく、声の再生に向き、このブログでも声を中心としたジャンル(ボイスドラマ、同人音声、立体音響、アニメ、ノベルゲーム)などのオススメとして紹介させていただいたほどです。

 

 カナル型なのに音抜けが良く、高域から中域にかけてきちんと延びます。

 それだけでなく低音もしっかりと出るため、オールラウンド系の良さを持ちつつも、刺激的な音を鳴らす魅力的な機種となっています。

 カラーはブラック、ホワイト、バイオレットの三種。

 カスタマレビュー(Final Heaven IV)の評価も極めて高く、アニメやボイスドラマなどを聴く方に強くオススメしたいです。

  

final バランスドアーマチュア型イヤホン Heaven IV WHITE FI-HE4BWH3-A

final バランスドアーマチュア型イヤホン Heaven IV WHITE FI-HE4BWH3-A

 

 

 

おすすめのモニターヘッドホンを紹介してみる。

 モニターヘッドホンで検索してこられる方のためにまとめてみます。

 実は持っていない機種も多いので、強く語れないのは申し訳ないのですが、手持ちのヘッドホンとお店での視聴、他の方のレビューや一般的な評価を踏まえ、一言解説を付けてリストアップすると、こんな感じになります。

 

  国内メーカー

 ・【日本のド定番】 Sony MDR-CD900ST

 ・【最高級】 SONY MDR-Z1000

 ・【5000円】 Audio-Technica ATH-M20X

 ・【聞きやすい声】 Audio-Technica SX1a

 ・【欧米での大人気機種】 Audio-Technica ATH-M50X 

 ・【平面駆動形】 Fostex T50RP mk3n

 ・【バランス】 Roland RH300

 

  海外メーカー

 ・【定番】 AKG K240 mk II

 ・【海外スタジオの定番】 Beyerdynamic DT770

 ・【安定のクリアさ】 SHURE SHR440

 ・【高級】 SHURE SHR1440

 

 よく売れているのはSony MDR-CD900STですね。

 実は私もこの機種を購入したことでヘッドホン沼に入りこんじゃいました。

 それまで数千円のヘッドホンしかつかったことがなかったので、MDR-CD900STの高解像度にやられ、今まで聞いていた音楽はなんだったんだ……と本気で思いましたもの。

 

 いろいろなスタジオで使われていることもあり、購入される方が多いようです。

 実際、スタジオのと同じものが家にもあるとチェックしやすいですしね。

 狭く密度の高い音場の中で、高解像度の音が成るため、音のチェック用、粗探し用に向いています。

 

 ただ……正直な所あまりオススメしたくありません。

 今、他にも多くの高性能ヘッドホンやイヤホンが出ていますし、音源も高いレベルの録音環境を備えたものがあります。そういったユーザー側の上昇に、このヘッドホンはついてってないんじゃないかな……と思ってしまいますので。(MDR-CD900STは低域が弱いので、そこのチェックがどうしても……)

 

 モニター系の定番がほしいのでしたらオススメです。

 また、声は聞きやすいのでアニメやボイスドラマなどには合います。

 ただし、多くの所で言われているように、リスニングにはあまり向きません。

 

SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST

SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST

 

  

 あまりオススメしたくないのが、ATH-MX20です。

 今回紹介している中でも低価格帯の5000円ちょっとで買えるヘッドホンだけあって、音の質がワンランク落ちます。モニター的な音と割り切って使うのもありですが、やっぱり音質そのものが疑問。アマゾンでベストセラー1位になっているのが不思議……というか、ランキングのトップに一度経つと、他人から評価されているからということで甘い点数になってしまうのかなあ……と思ったりします。

 同じ5000円で探すなら、Aurvana Liveの方が絶対に良いです。モニター系ではありませんが、低価格帯のリスニングヘッドホンのド定番で、声が聞きやすく、アニメやアニソンに凄く合います。

 

Creative ヘッドホン Aurvana Live! HP-AURVN-LV

Creative ヘッドホン Aurvana Live! HP-AURVN-LV

 

  

 

 オススメは、Fostex T50RP mk3nです。

 平面駆動形という特殊なドライバをつかっているのですが、お陰で高域から低域まで凄く安定した音を高いレベルで鳴らします。制動が聞いた音で、凄く分析的な解像感があるのですが、同時にリスニングも楽しめ、音に立体感があり、分解能も良く、音場が広いにもかかわらず声が近い……というスーパー優等生です。

 欠点は、イヤーパッドが普通なことと、コネクタというか最初についているケーブル部分が貧弱すぎること。あと、インピーダンスが若干高いこと。そこらの弱点を踏まえても素晴らしい機種だと思います。

 カスタマーレビュー(FOSTEX T50RP mk3n)では絶賛が多いです。

 いや、本当に良いヘッドホンなのですよ。

 

FOSTEX ヘッドホン T50RPmk3n

FOSTEX ヘッドホン T50RPmk3n

 

  

 

Pentax AD 8x36を買ってみた。【ペンタックス、8倍36mm、ダハ型】

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 リコー・ペンタックスの経営がかんばしくないと聞いたので、応援を兼ねてペンタックス AD 8x36を買ってみました。

 

  PENTAX AD 8×36 WP 

 

 自宅で色々と見比べたのですがいい感じですね!

 見え味はまさに一万円台ダハ機という感じ。

 良い点は隅の方まではっきりしていること。

 そして面白いことに、ゴーストがほぼありません。

 その分フレアが普通くらいにでる感じです。

 

 

 特徴はやはり36mmのレンズ。

 32mmよりも明るさが得られます。

 その分、42mmダハと重さもサイズも同じくらい。……というか同じ。

 むしろ大きいまでありますね……。

 

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(←Pentax AD 8x36 WP と Enkeeo 10x42 FMC→)

 

 やっぱり普通の42mmよりも大きかったです。

 

 そんな大きさが嫌われたのか、安いです。

 店頭で見比べている分には、1万円台ダハ機のエースであるKowa SV32-8とあまり変わらない見え方だと思うのですが、コンパクトじゃないという時点で敬遠されるのかもですね。まあ、たしかに大きいですし。

 

 とは言え、ベランダ派なら、この大きさや重さは気にならないと思います。

 一万円台で8倍の30mmから40mmのダハを探している方は候補に入れてみてください。他と似たような見え味でも、安さで勝っていると思いますので。

 

PENTAX 双眼鏡 AD 8×36 WP ダハプリズム 8倍 有効径36mm 62851

PENTAX 双眼鏡 AD 8×36 WP ダハプリズム 8倍 有効径36mm 62851

  • 出版社/メーカー: ペンタックス
  • 発売日: 2015/02/13
 

 

 

KENKO プロフィールド 7x32を買ってみた。【7倍32mm、ポロ型】

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 Kenko プロフィールド 7x32を買ってみました。

 これ……無茶苦茶良くないですか?

 

  Kenko プロフィールド 7x32

 

 横に置いて見比べてますが、フルマルチコート機のKowa YF30-8よりも少しだけ見え味が良い気がします。いえ……見え味が良いというかは、周辺も含めた全体に透明感と明るさがある感じなのかもですが。あと、Kowa YF30-8にある映り込みもないですね。

 

 明るさで勝っているのはわかります。プロフィールド 7x32の方が倍率が低く、レンズ径が大きいのですから。

 でも、見え味の良さは驚異的です。

 非球面レンズの効果が凄いということなのでしょうか。ダハ型でこの像を出そうと思えば二万円前後かそれ以上になるんじゃないかと思えるくらいにスッキリした像が見えます。

 

 

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 細かい部分でのスペックの良さが憎いです。

 広角で、1000m先視界が148mもあります。 

 地味に三脚取付が可能。

 なおかつ、像の歪みがほとんどありません。糸巻き? 樽状? どっちなの……? と思うくらい周辺に寄せても像の線が乱れません。

 色収差も少なく、くっきりした線と色が目に入ってきます。

 

 ただし夜は若干弱く、フレアもそれなりで、小さなゴーストがうようよします。

 ちなみに色は寒色系。透明感があるというのは、この色味も関係しているのかもですね。

 

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(プロフィールドの見口撮影。BK7らしく周辺が四角になる)

 

 驚きなのは、これがBK7であり、マルチコートなこと。

 BAK4でもなく、フルマルチでもなくこの見え味。

 今までの双眼鏡観を横から殴られた感じです。

 BK7とマルチコートでこんなに良い双眼鏡になるんですね……。

 

 

 これ無茶苦茶超コスパが良い機種だと思います。

 価格帯的にもライバルとなるKowa YF30-8が買っているのは軽さと防水であること……でしょうか。見え味や画質はプロフィールドのほうが少しだけですが上だと思いますし。

 

 同じケンコー社のマルチコート機、ウルトラビュー 8x30 SP(生産終了)とは比較になりません。ウルトラビュー 8x30 SPは黄色の着色と微妙な暗さがあるのですが、プロフィールド 7x32は透き通った感じがします。ウルトラビューの方はBAK4だというのに。やはり、非球面レンズの有無が凄い性能差を生んでいるんだと思います。あと、ここ数年でコーティングの技術があがったとかなのかもですね。

  

 弱点は非防水であること。

 でも非防水のお陰でこの価格でこの見え味が手に入れらるのですから、文句はいいません。

 

 惜しいのはゴム見口であること。

 今の時代ゴム見口というのもどうやねんと思わなくもないですが、だからこそいい味を出しているという評価もできるかもですね。

 

  カスタマーレビュー(Kenko プロフィールド 7x32)

 

 今、6000円台。

 Pentax 8x21 UPや、Pentax 8x25 UPが6000円前後で売られていることを考えると、似た価格でこれが手に入るのは、超コスパなんじゃないでしょうか。

 もちろん、PentaxのUPシリーズは携帯性に優れるので一概には言えませんが、見え味優先の鳥見やベランダ派には、このプロフィールド 7x32を強く推したいです。

 とはいえ、防水の有無は結構大きいので、初めて購入される方は、Kowa YFシリーズも覗いてみてください。

 

 

 大絶賛してしまった感じですが、10000円を大きく割った価格でこれは凄いですよ!

 見え味を優先したい鳥見やベランダ派は是非選択肢に入れてください。

 

 

月見をしたい人のための双眼鏡

 一般的に、天体観測の双眼鏡は7x50か10x50が推奨されてきました。

 もちろん、星を見たい場合は大きいレンズ径は重要です。

 小さくて暗い星を見るためには、集光力が必要ですし。

 

 ですが、月を見るためにはレンズの大きさはそこまで必須ではありません。 

 ぶっちゃけた話、倍率が同じで光学性能があまり変わりないなら、21mmでも42mmでもそこまで見え方は変わりません。Pentax 8x21 UCF RとVixen アスコット ZR 8x42は三倍以上の価格差がありますが、月見限定で話をするなら、そこまで月の美しさが変わるわけではありません。

 というのも、月は元から明るいため、集光力は低くてもかまわないんです。

 それよりも見え味により差が出てきます。

 

 家にある8倍の双眼鏡で比べると、こんな感じです。

 

 X 1000円級の8倍双眼鏡 : クレーターが確認しづらい。

 △ 5000円級の8倍双眼鏡 : クレーターが確認できる。

 ◯ 10000円級の8倍双眼鏡 : クレーターがはっきり確認できる。

 ◎ 30000円級の8倍双眼鏡 : 透明感があり、色も形も美しい。 

 

 見え方が少しかわるだけで、価格は跳ね上がります。

 

 それよりも、倍率の差を挙げるほうが効率が良いです。

 16倍の双眼鏡なら、8倍のものよりも倍大きく見えます。

 

 月見においては、倍率が高いほうがオススメです。

 

 

 ただし、まともに見える双眼鏡はちゃんとしたメーカーの20倍くらいまで。

 100倍の双眼鏡があっても絶対に買わないでください。

 

 

 倍率での大体のイメージを挙げると……。

 

 6倍双眼鏡 : 小さな月。クレーターは確認できなくもない。

 8倍双眼鏡 : 双眼鏡の基本倍率。クレーターが確認できる。

 10倍双眼鏡 : 迫力アップ。

 12倍双眼鏡 : 迫力さらにアップ!

 16倍双眼鏡 : ド迫力!

 

 という感じです。

 ただし、10倍、12倍、16倍は手ブレします。

 

 そこで、三脚(一脚)が使えるか否かが重要になってくるわけで……。

 月見をより楽しむなら、三脚が使えるものをオススメします。

 (予算がないなら一脚でも大丈夫です)

 

 

 とは言え、双眼鏡は手持ちでダラダラ見れるのもメリットの一つ。

 そこで以下、「手持ち派」「三脚派」に分けてオススメを書いていきます。

 

 

 手持ち派のためのオススメ双眼鏡(月見用)

 

  Pentax 8x21 UCF R(通称タンクロー)

 

 三脚なんかイラネ、という方にオススメしたいです。

 バードウォッチングやコンサートの入門機として有名。

 鳥見もしたいなあ……と思っている人で、五千円以下の予算で迷ったら選んで欲しい定番機。お気軽な月見なら充分できる。(星見も可能だが、見える星の数はあまり増えない)

 

  

 

  Kenko New Mirage 10x50

 

 手持ちでもいけるギリギリの倍率。

 しかも50mmのレンズがあるので、星見もいける。

 双眼鏡のスペックから大体の性能が推測できる人だと、BK7プリズムとモノコートが気になるかもしれないが、周辺部の像が悪いだけで、結構いける。

 手持ちが飽きたら三脚にとりつけることもできる。

 (星見のために7x50を買うのもありだが、7倍よりは10倍の方が月見は楽しい)

 

 

  Kowa YF30-8

 

 バードウォッチング入門機の定番。

 フルマルチコートの防水付き。

 三脚が無理なこと以外は素晴らしすぎるスペック。

 一万円までの予算の人で、将来三脚に取り付ける予定がない人はYF30-8を選ぶのがベスト。

 

Kowa 双眼鏡 ポロプリズム式 8倍30口径 YF8x30 YF30-8

Kowa 双眼鏡 ポロプリズム式 8倍30口径 YF8x30 YF30-8

  • 出版社/メーカー: コーワ
  • 発売日: 2013/09/24
 

  

 

  Kowa BD42-8XD

 

 先に紹介したKowa YF30-8から一気にお高くなるが、YF30-8から明確に綺麗に月が見えるものとなると、手持ちではこの機種になる。(逆に言えば、YF30-8のコストパフォーマンスが良すぎる)

 

 画面に透明感があり、突き抜けているように綺麗。

 月は美しく、陰影もはっきりしている。星見も充分。三脚も可。

 明確にこれ以上となると、ポロ型最上級や十万超えのダハになる。

 

Kowa 双眼鏡 ダハプリズム式 8倍42口径 完全防水 BD42-8XD PROMINAR

Kowa 双眼鏡 ダハプリズム式 8倍42口径 完全防水 BD42-8XD PROMINAR

  • 出版社/メーカー: コーワ
  • 発売日: 2013/10/11
 

 

  

 三脚派のためのオススメ双眼鏡(月見用)

 

  Kenko New Mirage 16x50

 

 月見において、倍率高いは正義。三脚が使えるのも正義。

 そこで、一万円以下で買う場合のベストがこちら。Kenko New Mirage 16x50。

 BK7プリズムのモノコートだが、普通によく見える。

 

 なお、セレストロン 15x70も一万円以下で購入できるが、色収差が気になって見送った。セレストロン 15x70も天体観測の定番機なので、興味のある方は。

 

  

 

  その他の高倍率機

 

 今所有している中で、もっとも高価な高倍率機はYukon Furutus 16x50です。

 ここで紹介してもいいのですが、すでに販売終了しているらしく、製品紹介を見ることができません。

 

 また良いスペックを持つ定番機を紹介しても良いのですが、過去に見た記憶で語るのもなんですので紹介は控えさせていただきます。

 お店で覗いたり、他サイトのレビューをご覧ください。

 

 

 格安派のための一脚+自由雲台+双眼鏡アダプタ

 

 私も使っているのですが、予算を抑えたい場合は一脚+自由雲台+双眼鏡アダプタで良いと思います。

 と言うか……。三脚でアダプタや自由雲台をプラスして、自分の身長よりも高くなる商品って、お高いのですよ……。少し高い位置の星見でも、双眼鏡の角度を上げなければならないので、見口が下になります。その為、自分よりも背の高い三脚(あるいは一脚)が必要になってきます。

 その点、一脚は安いものでも全高が170cmあったりしますし。

 

 私の場合、一脚のセットは──、

 

 一脚は、amazon ベーシック 一脚。

 自由雲台は、HAKUBA 自由雲台 BH-1。(ただし重い双眼鏡が耐えられるかは不明)

 双眼鏡アダプタは、Kenko 双眼鏡アクセサリー 三脚取付ホルダー KTH-001。

 

 ──を使っています。これでトータル四千円くらい。

 おそらくこの三つがあれば、星見が楽になると思いますので。(なお三脚じゃないので、本当にある程度手ブレがゆるくだけです。むしろ楽になるのは星見ではなく鳥見で、横揺れだけになる分、かなり見やすくなります。星見でも、ほぼ横に見れる位置にある月は、かなり見やすくなると思います)

 

HAKUBA 自由雲台 BH-1

HAKUBA 自由雲台 BH-1

  • 出版社/メーカー: ハクバ
 

 

 

 

 その他あれこれ

 

 ・双眼鏡で見る場合、満月よりも半月や三日月の方が面白い。(満月だとクレーターの凹凸が現れないため)

 ・満月だと明るすぎてフレアがきつく、性能が悪い双眼鏡だと画面が白む。

 ・三日月から半月くらいだと、フレアも少なく、クレーターを楽しめる。

 ・三脚が高いなら一脚を。千円台の一脚でも結構安定する。

 ・三脚(一脚)につけるには、アダプタが必要。1000円から2000円くらい。

 

 

 以上、参考になれば幸いです。